環境保全の生態学を現場で学ぶ
フィールド科学専修では、地球規模ですすむ自然生態系の破壊や環境問題の本質をよみとり、問題解決の⽅法を提案するだけでなく、実践もできる能力をもった人材の育成を目指しています。
そのような人材を育てるため、1) ⽣物多様性や⾃然環境の保全にかかわる、⽣態学を中心とした研究分野の最新成果を学ぶ場をつくるとともに、2) 劣化した生態系や進行中の環境問題の現場をフィールドとし、⽣物や環境の保全、その持続的利用を⽬指した活動に貢献する科学的視点と技術をみがく場も設けています。
1) は、⽣態系の劣化や環境問題が生じる機構を明らかにしたり、その解決案をデザインしたりする基礎力を得るためのものです。2) は、提案された解決策を実現するための実践⼒を養うために必要です。そして、それらのフィールドは、森から海まで、原⽣自然から都市などの⼈工的な場所まで、さまざまな環境にわたります。
私たちは、これらを通して、フィールド科学専修の学⽣となる皆さんが、たとえば開発と保護といった単純な対立を越えた新しい解決策を⾃分で考え、社会に提案し、実⾏できる エキスパートになってほしいと考えています。