研究室の概要
水田、里山、都市緑地から、湿潤熱帯、乾燥地まで、人間をとりまく多様な緑地空間を対象として、それらの生態的機能やアメニティ機能を生態学・計画学的な視点から解析・評価するとともに、自然立地特性を考慮した緑地の修復・保全・創出技術を探究することを共通の課題としている。研究においてはランドスケープエコロジーや緑地計画学を基礎とするが、同時に、都市・農村計画学、環境情報学など関連する周辺分野との学融合を目指している。そのために、高度な専門知識とともに社会状況に対する的確な問題意識と総合的な思考能力が求められる。
研究の詳しい内容は、研究室ホームページhttps://www.lep.es.a.u-tokyo.ac.jp/に掲載されています。
所属教員
- 大黒 俊哉(教授)Toshiya Okuro
- 橋本 禅(准教授)Shizuka Hashimoto
- 甲野 耀登(助教)Akito Kono
これまでの実績
- アジア大都市における循環型社会を基調とした戦略的土地利用計画の提案
- 里地ランドスケープ変遷の解明および里地保全のための法制度の検討
- 水田・里山林における自然立地条件および管理履歴と生物相維持機能の関係解明
- インドネシアのアグロフォレストリーシステムにおける土地利用特性と資源循環の解明
- 北東アジアにおける砂漠化モニタリング・評価手法の確立と早期警戒体制の構築
- 福井県三方五湖流域における自然再生を支援する総合的環境研究
- 生物適応に着目した生物多様性維持機構の解明
これからの研究課題
- 持続可能な都市・農村ランドスケープの構築と都市農村融合
- 里地里山の生態系サービス評価とあらたな循環・共生型社会モデルの提案
- 水田・里山における生物多様性の保全と再生
- 湿潤熱帯地域における伝統的土地利用の評価と現代的再編
- 砂漠化地域における環境修復と持続的土地利用
- 生態系を活用した防災減災の機能評価と社会実装
- 生態系管理における参加型管理と伝統・地域知活用の評価